手をとりあって
フィダック城陥落に関する知らせは瞬く間に広まり、 多くのバクラム人を驚愕させた。 敵軍の指導者がわずか18才の若者であったことや、 摂政ブランタが信用するに足らない男であったこと、 無敵のはずの暗黒騎士団が敗退したこともそうだが、 何よりもドルガルア王の娘が生きていたことにある。
人々は永く続く戦乱の世に疲れ果てており、 民を導く正統の統治者を渇望していた。 カチュアの出現は救世主の再来に他ならなかった。
ランスロット・タルタロスはローディスの代表としてカチュアをヴァレリアの正式な王位継承者と認め、 後継者争いに端を発した内戦の終結を宣言した。 ランスロットはこうした行為によって、 これまでの争いを民族やイデオロギーの対立ではなく、 権力を欲したエゴイストたちによる叛逆と位置づけ、 世界的な立場から内戦自体を否定したのである。
しかし、 こうした主張を受け入れ、 支持したのは、 一部の特権階級と財を成した富裕層のみで、 各地に広がっている反バクラム主義を封じ込めるだけの力はなかった。
ヴァレリア戦乱は、 もはや民族紛争などではなく、 支配する側とされる側の対立、 言い換えるなら、 束縛を逃れ自由を得るための戦いへとその姿を変えていたのである。
二人のランスロット
古都ライムでの敗戦以後、 行方不明だったゼノビアの聖騎士ランスロットはハイム城の地下深くに囚われていた。 拷問でやつれた聖騎士の前に、 ロスローリアンの総長・暗黒騎士ランスロットが姿を現した。
外で発生している暴動と混乱の様子がかすかに聞こえるハイム城のこの地下牢。 「ふむ…。 生きているのが不思議なほどだな…。 」 と暗黒騎士ランスロット・タルタロスが囚われの聖騎士ランスロット・ハミルトンの前に現れます。
彼らは力で支配されることを望んだのだ。 被害者でいる方が楽なのだ。 弱者だから不平を言うのではない。 不平をこぼしたいからこそ、 弱者の立場に身を置く。 彼らは望んで “弱者” になるのだよ。
タルタロスの片目を奪ったというハミルトン。 過去に２人の間に何があったかは語られませんが、 これはタルタロスの勝利宣言なのかもしれません。
カチュアがベルサリア王女であったことに重ね、 そのカチュアが暗黒騎士団と行動を共にしていることを知り、 聖騎士ランスロットは驚きを隠せません…。
彼女が我が手の中にある限り、 ヴァレリアの民はローディスの下僕となろう。
解放軍の指導者
ヴァレリア島の南半分を支配下に置いた解放軍のリーダー、 デニムはフィダック城にいた。
王都ハイムへ潜入していた “影” と呼ばれる密偵がフィダック城へ戻ってきていた。
「ご苦労だったな。 ゆっくり休むといい。 」 ─部下を労う言葉からも、 ずいぶんと偉くなったデニムの現在の様子が伺えます。
密偵の報告によると、 王女の消息をはじめ、 敵コマンド級の所在についても不明のまま。 デニムは外を眺めながらなかなか動きを見せない敵に苦悩します。
続いて聖騎士ランスロットについての調査報告。 思わず振り向くデニム。 そうとう気にかけてきた様子です。 生きている事実が確認できたことは朗報でしたが、 ハイム城の地下に囚われている以上のことはわかりません。
敵がベルサリア王女を擁したことで部下たちの戦意が低下していることを挙げ、 側近はハイムの早期攻略を進言しますが、 敵の狙いがわからない状態での派兵をデニムは躊躇います。
そこに急報が入ります。 発生はブリガンテス城。 兵士らが人質をとって立て篭もり、 バクラム軍への降伏を要求しているとのこと。
「まさか！ おやめください！ 万が一のことがあっては…！」 と側近は制止しますが、 デニムは教団の指導者に会いに行くことに。
…ていうか 「側近」 ってオマエ誰だ。 ここはヴァイスだろ。 ヴァイスはどこに行ったのじゃ。
ウォーレンレポート
ヴァレリア島滞在日数からすると、 オズ戦から４週間が経過。 その間に部下から 「もったいなき言葉。 恐悦至極に存じます。 」 とか言われちゃうくらい偉くなったのですね、 すごいぞデニム。
ニュースの内容も刷新されました。
カオスフレームは味方民族が上昇傾向に、 そして敵対関係が明白になったバクラムとローディスは大きく低下。 称号は “南ヴァレリアの解放者” に。
| カオスフレーム | ウォルスタ | ガルガスタン | バクラム | ゼノビア | ローディス | 称号 |
| ４章開始 | +10 | +5 |
| カオスフレーム | ||||
| ウォルスタ | 60 | ゼノビア | 40 | |
| ガルガスタン | 55 | ローディス | 25 | |
| バクラム | 20 | |||
グラフィックの変わったデニム。 期待を一心に集めている、 だそうです。 でもこの鎧は肩がちゃんと上がるのか心配です。
家出娘・ベルサリア。
安否が気遣われる聖騎士ランスロット。
ドラグーン職は他とならぶLv.20に到達。 ここまで４人でよく頑張りました。 次はホワイトナイトの２人ですね。
４章の進め方
まずは教団と話をするためにブリガンテス城へ。
