新たなる指導者
アルモリカ城 執務室
「一大事にございます。 デニム殿が謀反を!!」 …この報を聞いたロンウェー公爵は─
「ええい、 忌々しい小僧めッ!」
公爵あなた、 まさか私のこと普段から小僧って呼んでませんでしたよね?
それにしても暗殺の予定だったのに、 どうして事前に動きがバレているのでしょうか。 デニムは 「公爵倒すぞ! すっすめー!」 とか勇ましく帰ってきちゃったのでしょうか。 私、 気になります。
アルモリカ城 城門前
ロンウェー公爵を討つためにアルモリカを責めるデニムたち。 城はウォルスタ解放軍の仲間によって守られていた。
城門前で待ち構えるのは怒りのモディリアーニ、 特殊職ソーサラーです。 ドラゴン2体にゴーレム2体と、 ウォルスタ陣営にもこの種の重兵力があったのだなと、 この期に及んで初めて知ったのでした。
しかも絶滅危惧種のアークドラゴンとダークドラゴン。 解放軍の総力戦です。
アルモリカ城 城内
城内を進むデニムたちは、 ウォルスタ軍の兵たちと再び戦闘に入る。
城内で待ち受ける激昂のアーバイン。 テラーナイトです。 加えてナイトが4人とガッチガチの布陣です。
ロンウェー公爵の最期
アルモリカ城の正門前で解放軍同士の戦闘が開始した。 戦いの最中、 城へ帰還した騎士レオナールは、 公爵を暗殺する。 ウォルスタの虎と呼ばれた老戦士は、 かつて権勢を誇った自らの居城であっけない最期を迎えたのである。 そして戦いは新たな局面に…。
「レオナール、 まさか、 貴様も…!」
城内の混乱を利用し、 レオナールはロンウェー公爵を斬殺します。 これがデニムと決めていた段取りだったようです。 なるほどデニムは囮役でしたか…。
騎士レオナール
ロンウェー公爵を暗殺したレオナールは、 デニムに剣を向ける。 そこへヴァイスとアロセールがかけつけ、 4対1の戦いとなる。
公爵の暗殺を終えたレオナールは、 その刃をデニムに向けます。 公爵暗殺の罪をデニムに着せる…と彼は語ります。
振り下ろされた刃先からかろうじて姉の身を護るも、 なおも絶体絶命のデニム。 しかしその瞬間─
突然放たれた1本の矢! デニムを救ったのは─
ヴァイス!!
「レオナール、 あんただけは違うと思っていたのに! 所詮、 貴族の犬でしかなかったんだな!」
皆が平等に生きる権利を実現する者が貴族であるなら、 私は犬と呼ばれることを甘んじて受け入れよう。
民の多くは “救世主” を求めるばかり。 きみたちのように命を賭して戦う者がどれだけいる? そうした者がいる限り、 貴族が消えることはない。 次の治世を行う者が “貴族” と呼ばれるだけのこと。
死闘の中、 レオナールは続けます。
罪悪感も羞恥心も、 すべて理想のために飲み込もう。 手を汚すとはそういうことなのだ!!
しかしヴァイスの参戦によって生まれた4倍の戦力差が覆えることはなく、 敗れたレオナールは最期を迎えます。 薄れる意識の中─
さあ、 とどめをさしてくれ…。
そして、 皆にこう言うのだ……。
すべては私の謀りごとだと…な…。
強くなったな…、 少年よ。
あとは… 頼んだ… ぞ…。
レオナールの真の目的は、 死にゆく自分にすべての罪をかぶせ、 これからヴァレリアを導く存在となるデニムの身を潔白にすることでした。 ここで自身を倒させたのはその覚悟を確かなものにさせるため。 全ては “皆が平等に生きる権利を実現する” ためであり、 またそれをデニムに託すためなのでした。
悲しく揺れる軍旗と戦果報告…。
いつもと違うBGMが悲劇を演出します。
古都ライム
一方、 バクラム軍の侵攻により虐殺が行われた古都ライム。 降り続く雨の中、 多くの遺体が折り重なり、 無残に横たわります。
その中に倒れる1人の騎士の姿は…