それは絶対にできない。

ライム炎上、そして─

暗黒騎士団のライム侵攻、その混乱の中でのカチュアの拉致。─ライムの町は?─ギルダスの安否は?

募る不安の中、デニムは拉致された姉の救出を最優先に、海路を使ってアルモリカへ。

公爵のいらだち

ライム侵攻の急報に驚くロンウェー公爵。

非干渉条約を反故にされたことに公爵は憤り、アルモリカへ向かったレオナールを呼び戻すように指示します。

アルモリカ城 城門前

その頃デニムはすでにアルモリカに到着。カチュア救出作戦が始まります。

城門前には傭兵ザパンと、毒牙のラミドス。自前の戦力では勝てないと知ったザパンは、バルマムッサの復讐をせんとするラミドスの力を利用したデニム打倒を企てたようです。

アロセールとプレザンスは無実を訴えますが、ラミドスは全く聞く耳を持たず。

死に瀕してようやく真実を受け入れたラミドスはデニムに謝罪しますが、時すでに遅し。バルマムッサの犠牲者がまたここに。

ちなみにザパンはというと、戦況が不利になるやすぐさま逃亡。

アルモリカ城 城内

城内に突入したデニムの前には、用済みになったザパンを殺害したヴァイスの姿。

その刃はデニムに向けられ、そのまま一騎打ちへ。

剣を交えながらも関係修復のため説得を繰り返すデニムですが、ヴァイスは幼少期より胸の内に溜め込んでいた不満と嫉妬を殺意に変えて襲いかかります。

そこに現れるレオナールは、2人を制止。バクラムの急襲が迫る今、ここで身内が争っている場合でないと説明し、デニムに再び軍へ復帰するように促します。

「デニム、きみの理想は何だ?いいや、私にはわかっている!差別のない、貧困のない、皆が幸せに暮らせる世界を、戦乱のない平和な世界を築こうとするその意志を、私は理解している!!──だが、理屈では人は動かない。どんなに崇高な理想だって実現されなければただの夢で終わってしまう。もう一度手を組もう。」

静かにうつむくデニムですが…

「それは絶対にできない。」

拒絶の意志を受け止めたレオナールは、姉を連れてこの場を去るようデニムに道を作ります。

「希望を失った時、ここへ戻ってくるがいい。私は君を待っている。」

正しい道を歩んでこそ…

デニムとレオナールが追い求める平和は、おそらく同じものでしょう。少なくとも私利私欲や個人的復讐を理由に戦ってはいないはずです。その2人に今回のような関係修復の機会が訪れたわけですが、ここでも再び道を違えたのは、デニムの中であの人の言葉が生き続けていたからかもしれません。

デニム

「ただ、納得したいだけだ、自分の生き方に!人がただ現実のためだけに生きているなんて僕には信じられない、だからこそ確かめたい!」

デニムはここでようやく自分の中の何かを見つけた、…ように思えます。

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虐殺が行われたライムの町は─